JLPT完全ガイド:N5からN1まで各レベル徹底解説
JLPT・学習法

JLPT完全ガイド:N5からN1まで各レベル徹底解説

2026年1月10日 13分で読める

JLPTとは

JLPT(Japanese Language Proficiency Test / 日本語能力試験)は、日本語を母語としない人の日本語能力を測定・認定する世界最大の日本語試験です。1984年に開始され、現在では世界約90の国と地域で実施されています。国際交流基金と日本国際教育支援協会が共催しており、年に2回(7月と12月)実施されます。

JLPTの結果は、日本での就職、大学入学、ビザ申請など様々な場面で活用されています。特にN2以上の合格は、日本企業への就職や日本の大学への入学において有利に働くことが多いです。

5つのレベル概要

レベル目安漢字数語彙数学習時間目安
N5基本的な日本語をある程度理解できる約100字約800語約150時間
N4基本的な日本語を理解できる約300字約1,500語約300時間
N3日常的な日本語をある程度理解できる約600字約3,500語約450時間
N2日常的な日本語に加え幅広い場面の日本語を理解できる約1,000字約6,000語約600時間
N1幅広い場面で使われる日本語を理解できる約2,000字約10,000語約900時間

N5レベル — 入門

N5は最も基本的なレベルで、ひらがな・カタカナの読み書き、基本的な漢字約100字、基礎文法(です/ます形、基本助詞、基本形容詞)、日常的な定型フレーズの理解が求められます。

N5で求められる能力

読む:ひらがな・カタカナ・基本漢字で書かれた定型的な語句や文を理解できる
聞く:教室や日常生活の中で、ゆっくり話される短い会話から必要な情報を聞き取れる

N4レベル — 初級

N4は基本的な日常会話を理解できるレベルです。N5の知識に加え、て形・ない形・た形の活用、可能形、意向形、条件形(〜たら)、基本的な接続詞と複文構造を理解する必要があります。日常的な場面(買い物、郵便局、病院など)で必要なコミュニケーションができるレベルです。

N4 no reibun: Ashita ame ga futtara, eiga o mi ni ikimashō.
N4の例文:明日雨が降ったら、映画を見に行きましょう。

N3レベル — 中級前期

N3はN4とN2の間に位置する中間レベルで、2010年の改訂で新設されました。日常的な場面でやや自然なスピードの日本語を理解でき、新聞の見出しから大まかな情報を読み取れるレベルです。受身形、使役形、敬語の基本、より複雑な文法構造の理解が求められます。

N2レベル — 中級後期

N2は実用的な日本語力の証明として最も需要の高いレベルです。日常場面に加え、ビジネス、ニュース、論説など幅広い場面の日本語を理解できます。多くの日本企業がN2以上を採用条件としており、日本の大学入学にもN2が求められることが多いです。

N2合格のメリット
日本企業への就職に有利
日本の大学・大学院への入学条件を満たす
在留資格の取得でポイント加算
日本での日常生活がほぼ不自由なくなる

N1レベル — 上級

N1はJLPTの最高レベルで、新聞の社説、論説文、複雑なビジネス文書、文学作品なども理解できる能力が求められます。抽象的な話題についての議論、ニュアンスの違いの理解、慣用表現の知識など、高度な日本語運用能力が必要です。N1合格は日本語学習者にとって大きな達成目標であり、通訳・翻訳などの専門職にも道を開きます。

試験の構成

セクションN5-N4N3-N1
言語知識(文字・語彙)言語知識(文字・語彙・文法)・読解言語知識(文字・語彙)
言語知識(文法)・読解言語知識(文法)・読解
聴解聴解聴解

合格基準

JLPTの合格には、総合得点の基準点と各セクションの基準点の両方を満たす必要があります。

レベル満点合格点各セクション基準点
N5180点80点各38点/60点中19点以上
N4180点90点各38点/60点中19点以上
N3180点95点各60点中19点以上
N2180点90点各60点中19点以上
N1180点100点各60点中19点以上

試験日程と申し込み

JLPTは毎年2回実施されます。7月の試験は第1回、12月の試験は第2回と呼ばれます。ただし、海外の一部の都市では12月のみの実施となる場合もあります。

申し込みは、日本国内ではJLPT公式サイト(jlpt.jp)からオンラインで行えます。海外では各地域の実施機関を通じて申し込みます。申し込み期間は試験の約3〜4ヶ月前からで、締め切りには注意が必要です。受験料は日本国内で7,500円(2026年現在)です。

レベル選びのアドバイス

初めてJLPTを受ける場合は、自分の実力より少し下のレベルから始めることをおすすめします。合格体験が自信とモチベーションにつながるからです。公式サイトで公開されている過去問や、市販の模擬試験で自分のレベルを事前にチェックしましょう。N5やN4は比較的合格しやすいため、学習初期の目標として最適です。N3からN2への壁は大きいため、十分な準備期間(3〜6ヶ月)を確保することをおすすめします。

SpeakJapanEasy編集部

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